海外旅行や出張で必ず通る「空港」。
チェックイン、保安検査、出国・入国審査、搭乗ゲート、機内、到着後の荷物受け取り──あらゆる場面で英語が必要になります。
「聞き取れなかったらどうしよう…」
「うまく答えられず止められたら困る…」
そんな不安を解消する最も効果的な方法は、空港で使う定型フレーズを丸ごと覚えることです。
空港英語は難しい文法は不要。短い定型文が繰り返し使われます。
この記事では、空港で必ず使う英語フレーズ100選 をシチュエーション別に整理。
さらに各場面ごとに「英語特化の豆知識」も添えています。TOEICや英検でも役立つ表現が多いので、旅行前はもちろん試験対策にも活かせます。
チェックインカウンター
基本フレーズ
- I’d like to check in, please.
(チェックインをお願いします) - Can I see your passport, please?
(パスポートを拝見できますか?) - Do you have any luggage to check?
(お預けになる荷物はございますか?) - Could you put your bag on the scale?
(バッグを秤に乗せてください) - I’d like a window seat, if possible.
(可能なら窓側の席にしたいです) - Could I change my seat?
(座席を変更できますか?) - Is the flight on time?
(フライトは定刻通りですか?) - Do I need to pay for extra baggage?
(追加の荷物料金はかかりますか?) - Where is the boarding gate?
(搭乗ゲートはどこですか?) - Can I take this bag as carry-on?
(このバッグは機内持ち込みできますか?)
✈ 英語豆知識
- luggage / baggage → 意味は同じ。「luggage(英)」 vs. 「baggage(米)」の違いを押さえる。
- check in / check out → ホテルでも使う基本動詞ペア。空港でも同じ使い方。
- carry-on は「機内持ち込み」の意味。carry-on baggage とも言う。
- extra baggage fee(超過手荷物料金)は TOEIC にもよく出る表現。
保安検査場
基本フレーズ
- Please take off your shoes.
(靴を脱いでください) - Put your laptop in a separate tray.
(ノートPCは別のトレーに入れてください) - Do you have any liquids?
(液体は持っていますか?) - Empty your pockets, please.
(ポケットの中身を出してください) - Step through the scanner.
(スキャナーを通ってください) - Please spread your arms.
(腕を広げてください) - This item is not allowed.
(この品物は持ち込みできません) - You need to take off your jacket.
(ジャケットを脱いでください)
✈ 英語豆知識
- take off は「脱ぐ」「離陸する」両方で使われる。空港英語ではダブル頻出。
- liquids は不可算名詞。「Do you have any liquids?」は文法的に正しい定型文。
- empty は動詞で「空にする」、名詞で「空っぽ」。語感で覚えると便利。
出国審査・入国審査
基本フレーズ
- What is the purpose of your visit?
(訪問の目的は何ですか?)
👉 Business. / Sightseeing. - How long will you stay?
(どのくらい滞在しますか?) - Where will you be staying?
(どこに滞在しますか?) - Do you have anything to declare?
(申告するものはありますか?) - Are you traveling alone?
(一人で旅行ですか?) - Do you have a return ticket?
(帰りのチケットはありますか?) - How much cash are you carrying?
(現金はいくら持っていますか?) - Have you visited this country before?
(この国を訪れたことはありますか?)
✈ 英語豆知識
- purpose はTOEICでも頻出。「目的」の意味で、答えは単語だけでOK。
- declare は「申告する」。語源は clarus(明らかにする)から。
- trip / travel / journey の違いを理解すると試験や会話に強くなる。
- return ticket = 「往復チケット」。アメリカでは round-trip ticket、イギリスでは return ticket。
搭乗ゲート
基本フレーズ
- When will boarding start?
(搭乗はいつ始まりますか?) - Is this the line for economy class?
(これはエコノミークラスの列ですか?) - Can I board with this ticket?
(このチケットで搭乗できますか?) - Which boarding group is this?
(これは何番目の搭乗グループですか?) - Excuse me, which gate is this?
(すみません、ここは何番ゲートですか?)
✈ 英語豆知識
- board は「板」ではなく「乗り込む」。board a plane = 飛行機に乗る。
- line (米) と queue (英) の違いは会話でよく出る。
- boarding group は最近の航空会社で導入されている表現。
機内
基本フレーズ
- Could I have some water, please?
(水をいただけますか?) - Do you have vegetarian meals?
(ベジタリアン食はありますか?) - Excuse me, may I use the restroom?
(すみません、トイレを使ってもいいですか?) - Could I have an extra blanket?
(毛布をもう1枚いただけますか?) - How long is the flight?
(フライト時間はどのくらいですか?) - Could I get some headphones?
(ヘッドホンをいただけますか?) - May I change my seat?
(席を変えてもいいですか?) - Could you help me with this bag?
(この荷物を手伝っていただけますか?)
✈ 英語豆知識
- Could I have〜? は丁寧な依頼表現。ホテル・レストラン・機内すべてで使える万能フレーズ。
- restroom (米) / toilet (英) / lavatory (機内アナウンス) → 同じ意味でも場面で使い分けがある。
- get は「カジュアル」、have は「丁寧」。ニュアンスを意識すると自然。
到着後・荷物受け取り
基本フレーズ
- Where is the immigration counter?
(入国審査はどこですか?) - Where can I pick up my luggage?
(荷物受け取りはどこですか?) - My suitcase hasn’t arrived.
(スーツケースが届いていません) - Could you help me fill out this form?
(この書類の記入を手伝っていただけますか?) - Where is the taxi stand?
(タクシー乗り場はどこですか?) - Is there a shuttle bus to the city?
(市内行きのシャトルバスはありますか?)
✈ 英語豆知識
- pick up = 「拾う」「迎える」「受け取る」。空港では「荷物受け取り」の意味。
- suitcase は「スーツを入れる箱」から派生。現在は旅行カバン全般。
- stand = 「立つ」以外に「停留所」の意味。taxi stand, bus stand など。
空港英語を効率よく覚える方法
- 定型文を丸ごと覚える → 文法を意識するよりそのまま使う方が早い。
- 音声で練習する → Could I have〜 は Could Iav〜 と短く聞こえる。
- 似た表現をまとめて覚える → luggage vs baggage, line vs queue。
- TOEIC・英検対策にも兼用 → purpose, declare, allowance など資格試験頻出語と重なる。
まとめ
空港での英語は、難しい文法や長文を作る必要はありません。
すべて 決まり文句のフレーズ で成り立っています。
今回紹介した100フレーズを押さえておけば:
- チェックインでの搭乗手続き
- 保安検査での対応
- 入国審査での質問返答
- 機内での依頼
- 到着後の荷物や交通のやりとり
すべて安心してこなせます。
👉 旅行や出張の前に、1日10分でいいので声に出して練習してみましょう。
英語が不安から「安心」になり、さらに「楽しみ」に変わるはずです。

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